当社のお神輿は、東京・目黒より奉納されました。もともと東京・目黒の中町町会が所有していたこのお神輿は、老朽化に伴い新たな持ち主を探しておりました。そこで、日本文化に理解の深い駐日サンマリノ共和国特命全権大使マンリオ・カデロ閣下の働きかけにより、サンマリノ共和国に贈られることとなりました。平成31年(2019年)には引き渡し式が中目黒八幡神社で行われ、はるばる海を渡り、ヨーロッパの地にお神輿が渡りました。毎年5月頃に斎行される例大祭・サンマリノまつりでは、このお神輿が担ぎ出されます。
国籍も年齢も異なる人々が心を一つに「わっしょい!」と声をかけながら担ぎ上げる様子は、まさに両国の絆と世界の平和が体感できます。
ご希望の方は、どなたでもお神輿を担げます。例大祭・サンマリノまつりで皆様も担いでみませんか?
目黒の中町町会に新たにお神輿が来ることとなった。これまで中町町会で使用していたお神輿は、老朽化が進んでいたため、中目黒八幡神社に新しい持ち主を探してもらうことにした。そんな中、イタリア半島に位置するサンマリノ共和国が注目されることとなった。この小さな国には、東日本大震災の被災者を追悼するために平成26年(2014年)に建立されたサンマリノ神社がある。
日本文化に深い理解を持つ駐日サンマリノ共和国特命全権大使マンリオ・カデロ閣下の耳にこのお神輿の話が伝わり、サンマリノ共和国にお神輿を贈ることが決まった。大使閣下は日本とサンマリノの文化交流を大切に考え、この機会を大いに喜んだ。
平成31年(2019年)3月27日、中目黒八幡神社で厳かにお神輿の引き渡し式が執り行われた。この式典にはマンリオ・カデロ大使閣下、青木英二目黒区長、そして杉山吉宏中町町会長が同席し、日伊両国の絆を象徴する重要な行事となった。式典の後、目黒の中町町会とサンマリノ共和国との間に新たな文化交流の一環として「目黒のさんま・リノストーリー」が誕生した。
しかし、その後サンマリノでも新型コロナウイルスの影響でお祭りの開催が難しい時期が続いた。多くの行事が中止や延期となり、人々の生活にも影響が及んだが、そんな中でも希望は失われなかった。平和と環境をテーマにしたサンマリノ祭りの開催が決まり、ついに待ちに待った日が訪れた。
世界文化遺産に登録されている美しい石畳の街、サンマリノを、目黒のお神輿が初めて練り歩くこととなった。この歴史的な出来事は、両国の人々にとって感動的な瞬間となり、多くの観客がその壮麗な光景を目にした。目黒のお神輿がサンマリノの街を巡る様子は、まさに文化の架け橋であり、平和と友好の象徴となった。
これが「目黒のさんま・リノストーリー」の始まりであり、平和と環境を愛する者たちが繋がる現在進行形の物語である。このストーリーは今後も続き、さらなる交流と文化の継承が期待されている。目黒とサンマリノの間での交流は、単なる一時的なイベントではなく、長期的な友好関係の構築を目指している。
この物語を通じて、目黒の中町町会とサンマリノ共和国の間には新たな絆が生まれ、両国の文化交流がますます深まることが期待される。平和と環境をテーマにしたこの交流は、国境を越えた友情の証であり、多くの人々に希望と感動を与え続けることであろう。今後も「目黒のさんま・リノストーリー」は進化し、新たな展開を迎えることで、両国の絆をさらに強固なものとするだろう。